E君のゼファー(昔の話)

みんなでよくツーリングする人には分かるかとおもいますが、とても不安になるシチュエーションがあります。
それは、後のヤツ遅いなぁっと停車し、何分待っても何分待っても一向に現れない時です。
電話に着信も無い。「死んだ!?」ってハラハラしますね。。。

 

いつもの土曜日。今日はE君がゼファーでデビューするぞ!ってなことでみんなでワイワイやっていました。
χ(カイ)ちゃうで前のゼファーやで~とか言って。
デビュー戦なので、まだ革ジャンを持っていないE君。今日はナイロンジャケト。

普段私達は、できるだけ近づいて塊になって速く走ることを良しとしていたのですが、山道に入ると車種に違いがある為、飛ばせるヤツはガンガン攻めてバラバラに走っていました。
その日はヘアピンカーブの多い険しい峠道を走っていました。
ZRXでもSRでもガンガン攻めて、セローのT君なんか片足出してオートレーサーみたいに。(特攻の拓の影響)

峠道が落ち着いたので、後続車を待って停車。
大体いつもの順番。ぞろぞろ集まってきて、おっそいね~もっとはよ走れや~とか言って。
あとはE君だけやな。デビュー戦やししゃあないな。

5分経って・・「遅ない?」

10分経って・・「ヤバくない?」着信は無い。

「死んだ!?」

15分経って「あかんわ見に行こ!」向かおうとした瞬間

「E君や!」「ほんまや!」良かった~!!と安心したのもつかの間。
目に飛び込んできたのは、テールが全部無くなって半分位になったゼファーをズタズタになったナイロンジャケットで運転する笑顔のE君でした。
エンジンは割れてオイルが漏れ煙をまとっている。

その瞬間みんなは・・・
腹がちぎれるほど大笑いしていました。